こんにちは!
井戸おやじこと、アサノ大成基礎エンジニアリングの杉山明です。
日頃から「井戸掘り」方法、費用についてお問合せを頂きます。
おやじの得意分野の「井戸」について興味をもって
頂いて嬉しい限りです。
おやじに井戸を語らせたら、、、、、、、、
ブログには収まりきらないので、機会があれば
お話させて頂ければと思います。
「井戸掘り」を考えた際にやはり気になるのは、
「費用」ですよね。
この「費用」について、お問合せをよくいただきますが、
大体これくらいです!!
っとお伝えできないので、おやじもつらいです。
「井戸掘り」費用については様々な要因で
変動します。
どのような要因で費用が変動するのか
まずは、わかりやすいように、
「「井戸掘り」までの手順」を
ご説明します。
「「井戸掘り」までの手順」
①情報
一にも、二にも情報がないと計画が立てられません。
以下3つの情報が必要になります。
Ⅰ、計画地
Ⅱ、必要水量
Ⅲ、使用目的
②計画地の地層状況
井戸を掘れるのか、必要水量を確保できるのか、
水質は悪くないか、あるいは、どの深度まで井戸を掘るのかは、
計画地の地層や地下水の状況によりますので、
既存資料等により計画地の地層状況を確認します。
③行政上規制調査
計画地における地下水採取に関する規制や条例等があるか、調査します。
地方自治体条例等により掘削できる深度や水量に制限がある場合があります。
④井戸設計
①~③に基づき、井戸口径、深度、取水設備仕様を設計します。
⑤現地調査及びさく井工法選定
現地調査を行い、工事スペース等を確認し、
地層や井戸仕様に合わせた工法を選定します。
井戸の見積り費用を算出するには①~⑤の情報や 作業が
必要となってきます。
これだけでも、地域、使用量、掘削深度、口径の大きさ等
様々な要因でコストが変わってくるのが分かりますね。
それでは次に、
「新たに井戸を掘るか否かの判断基準」
について、簡単にご説明します。
「新たに井戸を掘るか否かの判断基準」
①井戸を新規で掘る用途はなんですか。
■施設や工場などで多く水を使う
→②へお進みください
■防災時用として非常時の備え
→②へお進みください
■家庭で美味しい水や庭の水やり、洗車の為に使う
→家庭用に新規の井戸を掘るのは、費用が掛かる為
お勧めできません
※一般的に、井戸を掘る理由は水道料金より
コストが安いからとされています。
井戸を掘るにもそれなりのコストがかかるため、
水道料金より安くしようと思うとよほどの水量
を使わないとトータル的に水道料金より安くならない
とおやじは考えます。
よって、一般家庭で新規で井戸を掘るのは、
よほどの井戸愛が無い限りお勧めはしません。
②「井戸掘る」際の規制はどうやって調べればよいですか。
地方自治体によって規制があります。
まずは地方自治体のホームページ(環境や衛生関係)
で確認してみましょう。
地方自治体でも揚水規制を設けていたり、
揚水規制がなくても届出が必要な地域があります。
■地方自治体に規制がない場合
→③へお進みください
■地方自治体に規制があるが、揚水規制をクリアしている
→③へお進みください
■地方自治体に規制があり、井戸を掘る事が出来ない
(必要な使用量が確保できない)
申し訳ございません。地方自治体の規制により
井戸を掘る事が出来ない場合は、井戸を掘り続けて30年の
おやじにも掘る事ができません。
おやじも一般人なので、法には逆らえないのです。
③水道水と井戸水どちらがコストが安くなりますか。
■月の水道水が100万円(下水道料金を除く)以上の場合
→コスト縮減の可能性があります。
もちろん、掘削の孔径や深度に左右されるので
一度詳しいお話を聞かせてください。
■月の水道水が100万円(下水道料金を除く)以下の場合
→水道料金よりコストを安くするのは難しい可能性があります。
水道料金よりコストを安くならなくても、防災井戸などで
ご興味がある場合は、詳しい内容をお話聞かせてください。
さて、だいぶ新規で井戸を掘るかの検討の目安に
なったのではないでしょうか。
ここからは、実際に井戸を新規で掘る場合の
コストについて金額は様々な要因で変動するので、
比較を用いて紹介していきます。
井戸掘削全風景
「井戸を掘る際の費用について」
①井戸水は何に利用しますか
■雑用水・・・ビル用水、トイレ・庭等に撒く水
■農業用水・・農業に使用する水
■工業用水・・工場で使用する水
■飲用水・・・水道水など飲み水
<コスト イメージ>
雑用水<農業用水<飲用水・工場用水
◆一般に必要な水質レベルが高いほど、
必要水量が多いほどコストがかかります。
これはボーリングコストより水処理コスト
になるのかもしれません。
②井戸掘削の深度
地域の規制や帯水層(地下水がある)等により
掘削深度が変わります。
<コスト イメージ>
浅い<深い
◆深く掘るほどコストが高くなります。
③井戸管材
掘削深度や使用量により井戸管材が異なります。
<コスト イメージ>
塩ビ管<鋼管<FRP管<ダグタイル管(あまり一般的ではない)<SUS管
◆長期に使用しても損傷が発生しにくいほどコストが高くなります
④井戸ポンプ
井戸の用途や深度によって使用するポンプが異なります。
詳しくは「井戸水とポンプ」の記事をご覧ください。
<コスト イメージ>
手押型<地上型<水中型 または、家庭用<業務用
◆たくさんの水を汲み上げられるほどコストが
高くなり、電気代も嵩みます。
⑤井戸掘削方法
■パーカッション式・・・・・・砂利や玉石層などの未固結な地層に適している
■ロータリー式・・・・・・・・比較的適応地層が広い
■ダウンザホールハンマ―式・・適応地層が広く、特に固い地層に強い
<コスト イメージ>
パーカッション式<ロータリー式<ダウンザホールハンマ―式
◆固い地層を掘る機材を使用するほどコストが高くなります。
⑥付属設備について
地下水の状況や使用用途によって付属設備が必要となってきます。
■塩素滅菌器
大腸菌などの一般細菌を殺菌する装置
■サンドセパレーター
井戸からくみ上げた水に含まれる砂を除去する装置
■可搬式ろ過装置
通常は雑用水として使用される井戸や、手押しポンプ井戸でも
災害時などに飲用水として利用する為に、手で運べるろ過装置
■井戸ろ過設備
水道水として使えるように、水をろ過します
<コストイメージ>
塩素滅菌器<サイドセパレーター<可動式ろ過装置<井戸ろ過設備
◆利用水量の多少や水質によって変わります。
以上、「井戸掘り」の判断基準・手順・費用について紹介しました。
もちろん、今回ご紹介したのは基準であり
その他さまざまな要因でコストは変わってきます。
おやじがこれまで井戸掘削で出した見積は
100万円~1億円とこれだけの幅があります。
なので一概に井戸1本いくらとはお伝えできませんが
井戸掘削についてご相談があれば是非おやじまで
お問合せ下さい。
今回もお読みいただきありがとうございました。
by井戸おやじでした。
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