こんにちは!
井戸おやじこと、アサノ大成基礎エンジニアリングの
杉山明です!
このところ暑い日が続いていますが、
皆様バテていませんか?
おやじのいる北海道も温暖化のせいか?
最近は東京と変わらないような
夏日を記録するようになりました。
しかし、今の時期札幌はちょうど
過ごしやすい気候を迎えています。
子供たちの運動会も本州とは違って、
この時期に一斉に開催されます。
その北海道に井戸おやじの後輩が
帰ってきて、この6月から一緒に
仕事をするようになりました!!!
そんなわけで、最近スランプに陥っている
井戸おやじに代わって、早速、後輩おやじに
ブログ原稿を押し付けてしまいました。
今回の話題は「ミネラルウォーター」についてです。
まずは、ミネラルウォーターの区分について
調べてみました!
ミネラルウォーター類(容器入り飲料水、以下MW類)
は、厚生労働省により以下の様に区分されています。
1.MW類(殺菌・除菌無)
2.MW類(殺菌・除菌有)
これに対し農林水産省の
「MW類の品質表示ガイドライン」では、
その原水及び製法から次の4つに区分しています。
1.ナチュラルウォーター
特定の水源から採水された地下水を原料とし、
沈殿・濾過・加熱殺菌以外の物理的科学的処理
を行わないもの
2.ナチュラルミネラルウォーター
ナチュラルウォーターのうち鉱化された地下水
(地表から浸透し、地下を移動または地下に滞留中
に地層中の無機塩類が溶解した地下水(天然の
二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する地下水を含む)
をいう。)を原水としたもの。
3.ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を
安定させる目的などの為にミネラルの調整・ばっ気
・複数の水源から採水したナチュラルミネラルウォ
ーターの混合等が行われているもの
4.ボトルウォーター又は飲用水
上記した3種類以外のもの
厚生労働省の規格は、コーデックス委員会※の基準を
採用したもので農水省の表示はこれまでの
基準に沿ったもののようです。
各国でMW類は製造されていますが、
その製法には 大きな違いがあります。
それは、、、
『原水を殺菌する工程』です。
これまで日本はアメリカなどと同様に原水を加熱殺菌、
または同等以上の効果をもつ方法で殺菌処理を行う事が
製造の前提となっていました。
しかし、EU諸国ではコーデックス委員会の基準を
採用し無殺菌・無除菌での製造も取られていたようです。
※コーデックス【CODEX】委員会
FAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)
が1963年に設立した食品の国際基準を作る
政府間組織。
その目的は、消費者の健康を保護すると共に食品の
公正な貿易を促進する事。
事務局はイタリアのローマにあり、180か国以上が
加盟しています。
(殺菌・除菌の有無は、ラベルに記載されてるので
ミネラルウォーターを購入したときは、注目です!)
日本におけるMWの歴史は、明治中期にさかのぼります。
明治19(1886)年に天然炭酸水を瓶詰した
三ツ矢平野水(兵庫県川西市平野)が
販売されました。
(のちの三ツ矢サイダーへ)
また、明治23(1890)年に日本に定住していた
クリフォード・ウィルキンソンが現在の
兵庫県西宮市において、狩猟の途中で発見した
天然の炭酸鉱泉を瓶詰して売り出しました。
(のちのウィルキンソンジンジャエールへ)
この後、ホテルや飲食店を中心にしょうひされて
着ましたが、昭和58(1983)年に
ハウス食品が「六甲のおいしい水」
サントリーが「山崎の名水」を売り出したことを
契機に一般家庭に広がったといわれています。
日本におけるMWの消費量は、平成9(1997)年
では一人当たり年間6.3リットルだったものが
平成24(2012)年には24.6リットルと
約4倍の伸びとなっています。
ここで、同年のアメリカ・フランス・イタリア・
スペインの消費量をみると、ヨーロッパでは
以前からMWを飲料水とすることが一般的
だったと考えられます。
地下水の硬度は一般的に日本で低い(軟水)
欧米(特にヨーロッパ)では高い(硬水)と
されます。
これはご存じのように日本の地下水循環が短時間で
あるのに対し、ヨーロッパでは石灰質の地質と
循環時間の長さが相まって、地下水への
ミネラル分の溶出に差がある為です。
WHOは硬度による水の硬軟を以下の様に
示しています。
国産のMW類は概ね「軟水」~「中硬水」ですが、
外国産では180を超えるものが多く、
よく耳にする「エビアン」で300
炭酸水の「ペリエ」が400
スリムウォーターと言われている
「コントレックス」は1400以上です。
(六甲のおいしい水は30程度)
余談ですが、適度な炭酸は食欲を増進するので
食前酒代わりにペリエを飲む事があるそうです。
炭酸ガス入りのMWを口にするとやや苦みがあって、
『人生の味』がします。。。。(特に常温は)
この苦味は、炭酸ガスに由来するので苦手な方は
お店で注文する時に「ガス無し」をどうぞ!!
軟水と硬水、それぞれの特徴を挙げると、、
<軟水>
ミネラル成分が多い硬水に比べ
旨味成分であるグルタミン酸やイノシン酸が
溶出しやすい為、鰹節や昆布ダシをとるのに
適しています。
<硬水>
肉を煮込む料理に使うと臭みや
肉質を固くする成分が灰汁となって出るので
良い味わいになると言われています。
もし、日本が硬水大国だったら、
和食は塩・胡椒を使う肉料理が主体に
なっていたかもしれません。
しかし、日本でも硬水を利用した名品があります。
それは、、、
『灘の酒』です。
(灘五郎HPより)
酒の醸造用水は、品質を大きく左右します。
灘(兵庫県)では宮水(みやみず)と言われる
硬度180の湧水を仕込み水としています。
醸造過程でミネラル分の多い硬水を使用すると
酵母が活発に働くので、アルコール発酵が早く進み
キレのある辛口の酒になります。
一方、軟水を使うと酵母の働きが遅くなり
酵母が進まない為、軟らかい優しい酒になると
言われています。
この代表が京都伏見の酒です。
このような味わいの違いは
「灘の男酒、伏見の女酒」
として知られています。
<参考>
①厚生労働省HP
②日本ミネラルウォーター協会HP
③農林水産省HP
昔は外国人観光客の方が、
かっこよくペットボトルを持ち歩く姿
をよく目にしたものですが、
最近ではおやじも毎日ペットボトルを
持ち歩いています。
もちろん水道水が不安だからではなく、
お医者様から「痛風」予防として
水をたくさん飲むようにと
きつく言われているからですが。。。。
今回もお読みいただきありがとうございました。
<井戸おやじへのご質問はこちら>
それでは~~
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