こんにちは!
井戸おやじこと、
アサノ大成基礎エンジニアリングの杉山です。
少し前になりますが、ソチオリンピック女子ジャンプ、
沙羅ちゃん(北海道上川町出身)、残念でした。
でもよく頑張りました。
その後のワールドカップでは優勝ということで、
やはりオリンピックには魔物が潜んでいる
というのを感じてしまいます、井戸おやじです。
ところで、今年は20年(45年とも?)ぶりに、
東京でもずいぶん雪が降りました。
北海道の方は、まだまだ積雪も多く、
寒い日々が続いております。
さて、そんな北海道の一大イベント、
先月(2/5~11)に開かれた
札幌雪まつりの様子です。
期間中、240万2000人の方々にご来場いただきました。
北海道人として、ご来場いただいた皆様に、
心より感謝申し上げます。
[ 大雪像:スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(マレーシア)]
[ 大雪像:ウインタースポーツ天国、北海道!]
[ 夜の大雪像:同上 ]
今回は「地下水を利用した融雪槽」について考えてみます。
札幌の降雪量は、その年によって、日々の降り方は
違っていますが、結局ある時期になると、
例年通りの雪の量となるようです。
住宅街では、毎朝家の前の雪かきをするのが
日課となります。
このとき、道路沿いに雪山ができていると
雪の持って行き場(捨て場所)がなく、
高く積み上げるにしても限界があります。
道路の除雪は、札幌市がほとんど毎日、明け方までには、
やってくれるのですが、毎日排雪してくれる訳では
ありませんから、道路際に雪山ができてしまいます。
隣に空き地でもあれば良いのですが、
雪の捨て場に困っているのが現実です。
本州の豪雪地帯では、地下水を利用した
道路散水消雪が多いのですが、北海道では、
日中でも、氷点下の気温(真冬日)が多いので
地表に散水すると凍ってしまい、かえって危険です。
[ 札幌市郊外住宅地の降雪状況 ]
水を撒かない無散水方式については、
ヒートポンプ等も考えられますが、
もともと地下水の熱エネルギーが大きくないので、
高密度のものに変換するよりも、
そのまま使うのが最適とも言われています。
札幌市の平成25年度の道路除雪費を含む
雪対策の予算は151億5300万円です。
ざっと、一晩で1億円になります。
自宅前の道路に排雪を出さないで、排雪を自ら融雪槽で溶かして、
下水に放流した場合、下水料金の減免を受けられる制度があります。
融雪槽については灯油ヒーターを熱源としたものが多いのですが、
最近の石油価格の高騰を考えると、融雪槽の横に井戸を掘って、
融雪槽内に散水して雪を溶かし、融雪桝を通して下水に放流する
やり方も増えてきました。
今冬、市内で稼働した融雪槽の写真を次に紹介します。
[ 地下水融雪槽システム ]
[ 雪の投げ入れ状況 ]
[ 雪の投げ入れ状況2 ]
[ 雪を投げ込まれた融雪槽 ]
[ 融雪槽の溶解状況(2分後)]
[ 融雪槽の溶解状況(5分後)]
[ 融雪槽の溶解状況(10分後)]
この場合の設備の概要は以下のとおりです。
・井戸:口径200mm×深度55m
・井戸ポンプ:口径65mm×5.5kW
・融雪槽:鋼製3.0mL×1.5mB×1.5mH
・地下水温:10℃
・揚水量:500L/min
今回は、やや大きめの設備を設置して、
ひと冬の実績を調べています。
実績としては、市内や近郊の市で、家庭用の
地下水(打込み井戸程度)を利用した融雪槽があり、
費用的には40万~60万円位で、
施工される業者さんもいるようです。
当社が現在、考えている井戸+融雪槽設備は、
通常除雪費用に比べて高コストとなっており、
一般戸建て住宅向けにはなりません。
今後、排雪量と設備規模の最適化、
適用事業所の規模・種類等について
検討していきます。
シンプル イズ ベストですが、どうでしょうか?
課題としては、
・地下水環境に対しては地下水揚水量の増加
・公共下水道設備の容量負担が大きくなる
などが考えられます。
当社としては、今後も水循環のひとつである雪との
上手な付き合い方を考えていきたいと思っています。
[ 雪まつり会場:北海道 食の広場も人気!]
雪祭り会場では、、、
え!ビール?・・・うーん寒そう!
今回もお読みいただきありがとうございました。
それでは~!
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |