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ベトナム・ハノイの横になったエッフェル塔

みなさん、こんにちは。
ベトナム駐在員の山本です。

今回は、ベトナム北部、首都ハノイにあるロンビエン橋の話です。
この橋は、ベトナムがフランス統治下にあった1899年から1902年に建設されて、
1903年に開通したものです。

鉄骨のトラス構造で、そのデザインから
「横になったエッフェル塔」と呼ばれることもあるそうです。


それもそのはずで、着工がエッフェル塔建造(1889年)の約10年後であり、
このエッフェル社もロンビエン橋の入札に参加したとのこと。
その時代のフランス的デザインの流れを汲んでいるのです。


確かにかっこいいデザイン。(出典:https://pxhere.com/en/photo/1596775

さて、この橋はベトナムを縦断する南北鉄道の一部です。
港町ハイフォンとハノイ市街を結ぶ重要な区間を担っています。


ベトナム戦争中は、米軍から何度も重度の爆撃を受けて破壊されたのですが、
その都度、迅速に修繕されて米軍が期待する混乱は起きなかったとのこと。
しかし、現在もトラス部分が失われた区間が多く残っていることから、
戦時中のダメージを伺い知ることが出来ます。


そんな苦難を乗り越えてきた120歳の橋ですが、
驚くことに現役で使われているのです。


観光名所にもなっているとのことで、行ってまいりました。


                                           (筆者撮影)
錆だらけの橋です。


写真の通り、中央部は南北鉄道の線路、
左右にバイク用道路と歩道があります。

我々は、あまり下調べをしないまま、この切ない歩道を歩き始めたのですが、
なかなか川が見えません。
地面は、かなり下に見えるようになり、
高いところにいるのに、歩道はハマっているだけのコンクリート板がカタカタ。
柵も所々で壊れていたりして、途中で安全ではないことを察しました。

                                           (筆者撮影)
何故か露店あり。
「ここは危ないので大勢で集まらないように」の標識あり。落ちるの? 


あとで調べたところ、
橋の全長は2,290mで川幅650mの紅河(ホン川)を渡っています。
西側入口から川までは約850mあるのですが、我々は約700mまで。 
「次回はバイクだね。」ということにして、足元注意で撤退したのでした。


まとめ
そんなロンビエン橋。
当然、都度修繕が行われながら現状を保っていますが、
かなりの老朽化が進んでおり、
ベトナム鉄道局は全面改修することを発表しています。


そこで弊社のUAV(ドローン)による橋梁点検技術が活用できるのではないか、
と考えています。
具体的には、高画素カメラをUAVに搭載して、
ロンビエン橋の錆の状況を確認します。
まずは現地で実証試験を行うべく、
現地コンサルタントと協議中ですので、
楽しみにしていてください。

                                                       以上

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(キーワード)

UAV(ドローン)、高画素カメラ、橋梁点検

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